自分に合わせたリスクを認識し生活防衛資金を考える。
株にはリスクがある。
と言われた時。経済誌やサイトなどでは基本的には「価格変動リスク」が槍玉に挙げられています。
他には、需給によっては自由に売買しにくいという「流動性リスク」や株券が電子紙くずになる「倒産リスク」などが存在すると言われます。
しかし価格の変動はリターンの源でもあるのでこれはリスクとは言えないのではないでしょうか。
流動性と倒産の2つのリスクはある程度の大型株で最低限の財務分析ができればかなり低減できるでしょう。
東芝のように企業が決算を粉飾しているような場合を除いて...
我々にとって一番のリスクはどういうものであるのか?
安い時に買って、高いときに売る事を邪魔する要因を認識する。
株で儲けを得るには理屈の上では簡単で、安い時に買い高い時に売れば良いわけです。
それを個人由来の要因が邪魔をする場合、含み損に耐えきれなかった時と売り急がねばならなくなった時が多いはずです。
株価がまだ上がっていくかもしれない、もしくは突発的な市場イベントで株価が下がっているときに限って、家電が壊れる。そして泣く泣く株を手放すのは非常にもったいないでしょう。
また、生活費が工面できなくなるような局面、特にリストラに遭って退職するような時は景気も悪い事が考えるので、本来安値の株を買い足すべき局面で実際には売り急ぐハメに陥るのです。
私は投資先への知識不足からくる価格変動リスク以上に、生活資金を投資につぎ込んでいる事から生まれるリスクの方が高いと考えています。
会社が大勢の従業員を抱えお互いをサポートしながら事業を展開しているのに対して、殆どの労働者世帯は給料に依存しているからです。
投資を続けていくにあたり家族構成や家賃を踏まえて投資資金とは別に常にある程度の現預金を生活防衛資金として所持しておく事を強く推奨します。
目安としてはが半年分から1年分の生活費とする方が多いですが、人によって様々ですので自分と周囲にあるリスクについて良く考える必要があります。
私は独身ですし、病気時には傷病手当金が健保から支給されますので大した金額にはなりません。
まとめ
長期的には損することが滅多に無い米国株投資であってもこのリスクを認識しないといつか痛い目にあう事でしょう。
突然の怪我や景気の悪化に抗う事は難しいですが生活防衛資金を用意さえしておくことでそれらを恐れずに安くなった株を買い向かえるようになります。