宣言通りApple(AAPL)を買い
ませんでした。
58.1699USD ✕ 32株
今月12日の新製品の評価を市場が気にしているあたりに、Appleが盤石なブランドを築いていると言い切れないと思ったからです。
以下Appleを買わなかった言い訳が続きます。
iPhoneは生活必需品か?違うかもしれない。
こんにち、Apple株=iPhone経済圏と言ってもいい状態で、どれだけの人間がiPhoneを使い続けているのかが全てであるような様相です。
私自身の生活にも欠かせないものですが、生活必需品では無いと最近感じ始めてきています。
大画面に指で操作するタッチパネルを持つ今風のスマートフォンが登場してたった10年。iPhone以前に使われていたBlackBerryなんてきょうび使っている人を全く見かけません。
当然それにはiPhone登場以降、携帯電話の小さいボディにQWERTY配列の物理キーボードを搭載する合理性が無くなったことや、iOSの操作性が消費者に受け入れられたことが理由です。
今みんながスマートフォンを使っているのはそれが便利で合理的だからであってiPhoneのブランドが特別素晴らしいわけではいというのが私の見立てです。
ところで
技術革新によってみんなが認めるiPhoneより便利で、快適で、合理的な端末が登場したらどうなるでしょう?
それはメガネかもしれませんし、腕輪かもしれません。
iPhoneより合理的で便利な端末ならみんなあっさり移動すると思います。
普段からiPhoneを使っていて、Macも含めたAppleの世界観やブランドに惹かれているものの、iPhoneの母艦となる自宅のPCはソフトウェアとか使い慣れているからという理由でWindowsが搭載されている。という人は多いんじゃないでしょうか。Windowsの方がその人にとって合理的だからです。みんなiPhoneやMac(やWindows)を使いたいから持っているのではなく、その先にあるSNSの繋がりとか仕事のツールとか自己表現、自己実現を画面の向こう側に求めています。より快適にそれらの体験、発信ができればツールが何だって困らないわけです。
目の前の画面がどのメーカーによって作られたのかを拘っている人はもはや少数派ではないでしょうか。
Appleが新時代について行けない可能性は低いとつい考えてしまいますが、少なくともPCで圧倒的なシェアを誇るマイクロソフトがWindows Phoneでスマホ市場の取り込みに失敗した事を考えればAppleなら絶対大丈夫と自信を持って言えないわけです。
私の結論はiPhoneは生活必需品ではなく、その先のネットサービスとインフラこそが現代人生活必需品であるということです。
Appleの事業の参入障壁はとても高く、ファブレスメーカーなので事業転換も比較的容易に可能な大企業ですが、技術革新とライフスタイルの変化しだいで一気に陳腐化し乗り遅れるリスクは存在していると最近は感じています。
ただし、あくまで投資先として語るならば...です。
iPhoneもiPadも現時点では私の生活には欠かせません。
生活必需品は衣食住以外ありえない。
今回新たに株を買ったユニリーバは日用品・食品大手として消費者に親しみのあるブランドを多数擁しています。それらの製品もゆるやかに進化しているはずですが私たちがそれを意識することは殆どないと思います。
世界的な大手企業の製品だから、テレビやネットの広告、店頭でよく目にするから手に取る。
小銭をケチって聞いたことのないメーカーの製品を他ならぬ自分の肌や口に含む事はしないでしょう。
衣食住を押さえている企業の強みはそこにあります。その小銭が高い営業利益率に直結します。ライフスタイルの変化はあっても必ず髪は洗います。
そして購入の決め手に知名度の占める割合がかなり高いです。新興企業がある日突然シェアを全部持っていくような事はありえないでしょう。いかに優れた製品であったとしても手に取ってもらえなければ意味はありません。
今は我慢のとき
今をときめくハイテク株の高い成長率とスルスルと上がっていく株価につい目移りしてしましそうですが今は我慢の時です。
このページを打ちながら自分に言い聞かせています。
逆に言えば私がハイテク株の先行きに楽観的になった時こそ本当の天井であるとも思います。
つまり、ハイテク株はまだまだ上値を追っていくでしょう。