妄想。配当利回りにもあまりこだわらなくても良い?
米国株は本当に高配当なのか
リスクフリー資産である米国の国債にあたる財務省証券(United States Treasury security)、その長期金利が2%を超える水準で取引されています。
株は当然国債よりも将来の不確実性が高いためそれ以上の利回りが求められるのですが、例えばジョンソン&ジョンソンの配当利回りは直近で2.63%となっており差がほとんど無い状態まで株価が押し上げられています。
当然連続増配中ではありますが、割高感がずっと続いているのも確かです。ジョンソン&ジョンソンは近々取得するつもりですが考え無しには突っ込めない程度には高いと思っています。
国債との利回り差は1%未満となっており、本当に「高配当」と呼べるのでしょうか?
1%未満というのは、日本株でいうと森永製菓やJR東海などの内需型企業が思い浮かびます。
これらの企業に配当再投資をかけたところで(円建てで)目を見張るようなパフォーマンスが将来もたらされるとはなかなか考えづらくないでしょうか。
アメリカの人々がジョンソン&ジョンソンやP&Gを見る時、日本人の我々が配当利回り1%程度のJRのような超物足りないディフェンシブすぎる企業を見る感覚でいるのか非常に興味があります。
ちなみに、森永製菓やJR東海に投資していた方はアベノミクスで株価が数倍となり羨ましい限りですが今後はどうなるのでしょうか。
配当。配当。配当。
私なりの結論は配当を継続的に増やすことができれば今後も素晴らしいリターンを上げ続けるでしょう。
永遠に株価だけが上昇するハズが無いため今後の株高には配当と利益の成長が不可欠です。配当さえ増えれば初期投資額からの実際の利回りが上がるため割高感は無くなります。
この簿価に対する利回りの増大効果が国債との大きな違いになります。
森永製菓IR情報より
最近の日本企業の株主還元の強化は素晴らしいですね。長期株主が増えるほど株価は下がりにくいですから。それに合わせて徐々に右肩上がりが当たり前の順張り思考に転換していくことを願います。
ただし全ての企業が毎年当たり前に成長していく事は無く必ず脱落者が現れます。
永遠に株価と配当が上がるためにはその逆、つまり一株あたりの配当が減る、もしくは増えないことを一番に恐れなければなりません。自ずと投資の選択肢は限られてきます。
強力なブランドを持つ多国籍企業で業績と配当がおおよそ右肩あがりの実績を持つ会社。
行き着く先は米国
米国の配当貴族、配当王と呼ばれる企業に投資をすることが最善なのではないでしょうか。
例え今の株価に米国債利回りと比較してしまうくらいの割高感があったとしても。
捕捉
あくまでも投稿時点での考え方で半年後に真逆の事をドヤ顔で語っているかもしれません。
また記事で取り上げた森永製菓株は全く保有していませんし、保有したこともありません。念のため