ゼネラルミルズ(GIS)はオーガニック食品に押される高配当パッケージ食品メーカー
こんばんは、ノディでございます。
先週、ウォール・ストリート・ジャーナルに以下のような記事が載っていました。
999ドルの新型iPhoneが消費者に受け入れられるか、市場から評価されるような利益を創出できるか気になるところですが、私の気を一番惹きつけたのが記事トップの写真です。
Appleの林檎マークの横にハーゲンダッツの看板が有るではないか。
あのAppleと軒を連ねているので中国でも日本同様にすこし贅沢な高級ブランド戦略を実施しているんだな、と少し安心した。
という具合です。
日本でもご存知ハーゲンダッツはちょっとお高い内容量が少ないアイスクリームです。
ハーゲンダッツのブランドは米ゼネラルミルズ(GIS)が保有しており、日本のハーゲンダッツジャパンに半分出資している会社です。
私も32株保有している投資先の1社です。
昨年からジリジリと下がり続けている大手パッケージ食品会社です。
生活必需品セクターではありますが、パッケージ食品会社全般が昨今オーガニック食品に押されており、不人気株に成り下がっています。
業績推移
以下2007年5月期からの各数値。
キャッシュフロー(USD mil)
他指標(USD)
売上高減少の影響を利益率改善でカバーしている情勢です。P&GやIBMと似たような境遇で株主としては頭の痛い状態。
DPS 1.92 USDに対し直近の株価が55 USDですから配当利回りは悪くなく、増配できれいな右肩上がり。
裏を返せばマーケットはあまり期待をしていない。
217/9/20 単位の表記を間違っていたことをお詫びいたします。
USD→千USD(thousand)
画像を差し替えております。
2016 4QのEPSはコンセンサスに届きませんでしたが直近3期は予想を上回っています。前期の予想値が昨年の実績値並となっており、市場はEPSの維持に重視し、成長に期待していない事がわかります。
雑感
海を越えた日本ではハーゲンダッツ以外のブランドは聞いたことがありません。ただ本国では1位2位のシェアを持つブランドを多数擁しているとのこと。
General Mills has a distinguished portfolio of leading brands, including Cheerios, Betty Crocker, Pillsbury, Annie's, Yoplait, Nature Valley, Old El Paso and Häagen-Dazs, and holds the No. 1 or No. 2 share position in growing food categories worldwide.
また米国内の売上高で75%以上を占めており、P&Gと違ってドル高局面にはポジティブに動きそうなのですが、最近の業績はどうも苦しそうです。
しかし、生活必需品セクターの食品企業には、景気回復時はオーガニック食品に背伸びしている消費者が不況時に戻ってくることが期待できます。
日本でのハーゲンダッツの扱いからしてブランド戦略が上手な会社だと信じているので、不況時は真っ先にこの会社の製品を手に取る人が多いと思いたい。
他にも米国外の比率を上げていけば思わぬ成長が得られるかもしれませんが願望のようなものです。
そこで冒頭の写真に自分の投資先が写っていたのでつい、頭の中で小躍りした。というわけです。
ちなみにシリアル製品のチェリオス(Cheerios)は東京都港区広尾にあるナショナル麻布スーパーマーケットのような国際スーパーに行けば買えます。
コストコにもあるとは思いますが行ったことが無いので確証がありません。
素朴な味で結構好みです。
2017/9/20追記
2018 First-Quarterが発表されました。売上高、EPSともにコンセンサスを落としています。