泡沫投資家ノディの米国株入門

インフレに勝ちたい

株初心者は機関のカモになる?

明日、2月13日はNISAの日ですね。

あんまり普及されるとNISAがあるから良いよね?とばかりに、譲渡益や配当への課税率が上がってしまいそうなので、できれば日陰者のままであって欲しいです。

 

ところで最近の相場で言われているのがリスクパリティ戦略による影響です。

一旦相場の変動が大きくなると、リスク(標準偏差)許容度が下がり資産の組み換えをする。それがさらに株価を押し下げ売りを誘引する。

機関投資家は他人のお金を運用している以上、予め決められた通りに運用することが求められます。担当者の裁量で「すぐに戻すから」と判断してホールドし続けることは許されません。(やったらクビになるので誰もやらない)

そして、機関投資家が行う市場リスクの分析には頭の良い人が何人も集まって、あらゆる方向性から見て適切に行われているはずです。

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金融庁『資産運用リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト』より

 その結果がこの市場の混乱なら、結局のところテールリスクへの対策はどうにも難しいということなのでしょう。

次に来るであろうリセッション時に、過剰流動性によって強まった相場の変動が、普通の投資家に耐えられるものであるか心配でなりません。

 

今は火事が起きた映画館から、みんな(機関投資家)が一斉に出ようとしたり、もしくは慌てて荷物を取りに戻ったりしています。

相場の方向性が決まるまで静観するのが一番良いと思われますがどうでしょうか?

慌てて債券や現金を組み入れる動きは事前のリスク許容度の設定が甘かっただけで、買い戻し前提で今それをやるのは得策とは思えません。

ただし、リスクパリティにしても、VaRにしても過去のデータを使っているはずですから、最近のデータが消え去るまでの間は株にドカッっと資産が戻るとか急速に値を戻すことに期待はしない方が良さそうです。

 

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5ちゃんねるコミュニティでは株を始めたいという人に対して「個人は機関のカモにされるからやめとけ」と忠言を述べる人がいます。

値動きの激しい小型株の短期投資を指していると勝手に解釈し、関係無いと思っていました。これまでは、

しかし、機関投資家が主役である最近の相場変動に耐えきれず「株を売った」という報告を目にすると、期間が異なるだけで自称長期投資家も機関にカモにされているのかもしれません。

 

そして私も、食われるのがただ早いか遅いか、それだけの違いなのかもしれないという事実を肝に銘じて、今日以降の市場に向き合うことにします。

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