泡沫投資家ノディの米国株入門

インフレに勝ちたい

Amazonチャージがおトク!?

こんばんは、ノディでございます。

 

Amazonでクレジットカードを持っている人には、縁の無いサービスが半年前から始まっています。

 

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9万円以上の入金で、なんと2.5%分のポイントが貰えるプログラムです。

例えば9万円入金なら、90,000円x0.025=2250円分も手に入ります。

16万円入金すればプライムの年会費が丸々浮かすことが出来ます。

身近なヨドバシカメラの話

話を一旦変えますが、ヨドバシ ゴールドポイントカードを持っていますでしょうか?

カードの下の方、何か書いてあります。

 

ポイントカードは、ヨドバシカメラが初めに考案したシステムです。

 

とのこと、ヨドバシカメラといえば、とても経営効率に厳しい会社です。

 

新店舗の建設(ビックカメラと異なり、自前の建物を建設する事が好きな会社です)の際も、オープンをなるべく早くするように工期を圧縮させ、投資の回収をいち早く行っています。

 

自前の建物を用意するのも、固定費の削減のために行っていると、何年か前の日経新聞にインタビューが載っていた記憶があります。

 

潤沢なキャッシュを投資にまわして、ターミナル駅のど真ん前に店を構え、製品の仕入れや物流にも相当神経を使っている会社です。

 

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そんなヨドバシが最初に考案した、このポイントカードシステム。

 

「ポイントを考慮すれば、通販サイト最安値と実質同じです。」

 

という言葉を、店頭で良く耳にします。

 

ですが、ポイントはあくまでポイント、使わない限り貯金と同じだと言えます。

 

ヨドバシでの買い物は、

代金ポイント をヨドバシに一旦払い、後日ポイントだけ返してもらう。

という流れが成り立ちます。

つまり預金と一緒です。ただし利息はありません。

 

で、ポイントの発生から使用の間に、数日から数年のタイムラグがある人が大半でしょう。

 

となると、発生したポイントと同じだけの現金がヨドバシ側に滞留している訳ないですよね?

ごく僅かな現金を、メーカーなどへの支払余力として持っておけば良いという事になります。

 

しかも、ポイントはヨドバシゴールドポイントであって、日本円ではありません。つまり、

 

ヨドバシゴールドポイント < 日本円

 

という式が成り立ちます。

この一連の動きを踏まえると、ヨドバシで買い物をすると、消費者はヨドバシカメラにマイナス金利で融資しているに等しい事が導き出されます。

どこが「実質最安値」なんだろうか。

ニコニコ現金ディスカウントが一番に決まっています。

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1)消費者は代金+ポイントの総額をヨドバシに支払う。

2)ヨドバシは発行したポイントの内、一部をポイント使用時のために引き当てる。

3)残りを運転資金に注入する。

4)消費者は日本円より価値の低いゴールドポイントを充て、再びヨドバシで買い物をする。

 

ヨドバシにとって、こんなに美味しい話はありません。

ポイントは売上の10%もあるんですよ!

とんでもない額が積み上がります。

 

顧客の囲い込み効果よりも、キャッシュ改善を見込んでポイントカードを産み出したと勝手に想像しています。

 

我々もローンをしたらキャッシュバックがある。なんて言われたら、迷わず借金をするでしょう。

 

まとめると、ヨドバシで買い物をする時は、

ポイントカードが無いと大損

ポイントカードを使って、やや損

ポイントを即使ってトントン。

本など、有意な価格差のない商品を買って初めてオトク。

 

ヨドバシであるメリットを感じない時(据付け作業の無い商品など)は、より安い専門店などを利用する。

 

というスタンスでいいでしょう。

”ヨドバシ ポイント銀行”でコツコツ積立をしたいなら、それも良いですが...

 

ポイントを上手に使おう!

みたいなマネーハックはただのリテラシー不足と言えます。

 

 

こんな話、ブログの外じゃ話せません。

気持ち悪いから。

 

再びAmazonの話

もう一度Amazonチャージの画像を見てみましょう。

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もし、最高にオトクな9万円以上をAmazonに預けたとして、9万円分の商品を一気に注文する人は少ないと思います。

そしてタイムラグがあるという事は、Amazonは入金された現金を借金に見立て、事業に再投資していることが想像できます。

 

2.5%の付与率を与えたとしても、それを上回る効果を確信していることの表れではないでしょうか?

単にカード手数料を還元しているだけかもしれませんが、そうだとしても消費者はどちらかと言うと損をしている側になっていると私は感じました。

 

付与率と手間から何を感じるかで、このサービスの価値は変わります。

でも私には間違いなく不要です。

クレジットカード最強。ポイントが付きますし。

 

タダ飯はない

企業(株主)が身銭を切って、消費者に還元するという事はありません。

おトクに見えて、内実それ以上のトクを企業側は見込んでいると考えるのが自然です。

そうでないなら株主が怒ります。

 

タダ飯はありません。

 

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 ポイントカードが無条件にトクであるという考えの人、周囲にやたらいませんか?

そういう人が投資に興味を持っていないか、今後も注視していきます。

 

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