【ロシア革命100年】ズベルバンクはロシア最大の銀行【SBER】
ズドラーストヴィチェ!
ノディでございます。
1917年11月7日に起きたロシア10月革命からちょうど100年が経ちました。
世界で最初の共産主義政権が打ち立てられ、第二次大戦後、世界が大きく二分された冷戦構造の始まりです。
現在ではソビエトは崩壊し、ロシアは(一応)民主主義国家に生まれ変わり、開かれた資本経済が存在します。
ということで、今日はロシア株式を紹介。
ロシア貯蓄銀行(通称:ズベルバンク)
モスクワ証券取引所の上場株式で、SBI証券からは投資可能です。
革命前1841年に設立、全土に支店を持つ圧倒的な規模の銀行です。
2016年 アニュアルレポートより
海外の資本を調達するためか、英語の投資家向けサイトが存在します。米国企業のHP見るような感覚で業績その他を調べることができます。
牛乳 → マラコー
連邦 → フィデラーツィー
のように、キリル文字さえ読めれば、ロシア語の単語は結構英語の発音に近いものが多いですが、やっぱり英語は有り難いですね。
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2016年の業績
ちょっと面倒だったので、2016年だけの業績です。
いきなり、営業CFより純利益の方が多い数字が出てきました。
他の年度もチェックしないと本当の収益力が測れません。
でも面倒なので見ません。投資先とは見てないので...
配当推移
現在の配当利回りは2.9%です。
金融機関ですから、当然金融危機には弱いです。
無配ではありませんが、リーマンショック後2010年の配当は0.08ルーブルと殆どゼロです。
そして、ロシアは資源国なので原油安に沈んだ2015年も落ち込んでいます。
原油安の時は、ルーブルも下がる傾向にあります。日本から投資する場合は評価額の目減りのダブルパンチに対する心の備えが必要でしょう。
最近の株価
原油価格が持ち直していますので、株価は好調です。
2年で株価が3倍近くになっています。
ちなみに、
2008年からルーブルの価値は半減しています。
現在は1ルーブル2円弱です。
ロシア10年国債の利回りは7.6%です。しかもデフォルト経験国です。
10年で株価が倍になって当たり前で、それ以上を求めるべき国ということです。
総資産利益率(ROA)の比較
収益性の評価方法として、ROAを使います。
参考:第40回 銀行セクターについて | 広瀬隆雄「わかりやすいグローバル投資レポート」 | 楽天証券
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「米国優良株には及びません。」という流れに持って行きたかった...
ROAは2%を超えています。ただ2015年から利益が倍以上になっていることに注意が必要です。去年の成績は悪かったはずです。
投資方針
私は投資する予定はありません。
ただ、ロシアが資源国から脱皮するような事があれば検討します。
資源価格に連動するポジションはエクソン・モービルとロイヤル・ダッチ・シェルで十分です。
ただ、寡占的なビジネスに魅力を感じるのは確かです。ロシア語は障壁にならないことが今回の記事作成時に分かりました。
仮にも隣国ですし、日本から船で行ける距離です。ひょっとしたら米国の銀行より身近に感じる日が来るかもしれません。
ダスビダーニャ!
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