ロイヤル・ダッチ・シェルさん 少し楽観的になる。
こんばんは、ノディでございます。
ロイヤルダッチシェルが業績見通しを更新しました。
・フリーキャッシュフローは2020年までに250億ドル~300億ドルの範囲に改善される。
(原油相場の安定が前提)
・現物支給による配当代替プログラムの解消
・今後3年間で250億ドルの自社株買いを計画
2015年から続く深刻な原油安が改善する兆しを、シェル側が感じ取っている事の表れかもしれません。
ただ、今のバレル60ドル程度の水準を保てるかは分かりません。依然として先行き不透明な状況は続くでしょう。
モーニングスター等で過去の業績を確認すると
・EPSは1株あたりフリーキャッシュフローのおおよそ4倍から3倍程度。直近12ヶ月のフリーキャッシュフローは168億ドル
・DPSは1.88ドルで直近12ヶ月のEPSは1.30ドル
※シェルはドル建てを意識した配当政策をとっている。
・時価総額は2580億ドル
これらの不確実性やら、相場の反転に賭ける機運やらが合わさって、昨夜の市場でロイヤル・ダッチ・シェル(RDS-B)は3.18%の上昇で引けました。
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あたり障りのない事を書くなら、
原油価格次第でしょう。
で終わりです。
そもそも、3年続いた原油安の引き金が米国シェールオイルの増産とコストの低減であり、それを招いたのは金融危機以降の釣り上がった原油価格ということになります。
ガソリン値下げ隊とかありましたよね?
そうでしたっけ?
シェールオイルが再び本格的な増産に踏み切れば、構造的に原油価格の上値は抑えられるので、株価もどこかで天井に付くはずです。
増配が望めない状況はしばらく続くのではないでしょうか?
増配出来たとしても、せいぜいインフレ率と同等レベルだろうと考えています。
私は利回り6%台の時に買っていますが、足元では5%台まで回復しています。ここから積極的に買い増ししたいかというと、そうは思いません。
成長しないのが目に見えているからです。財務状況も予断を許しません。
でも腐っても西洋の石油会社第2位です。
規模のメリットを活かして上手く立ち回ってほしいですね。
補足
アムステルダムとニューヨークでは投資単位が異なります。
モーニングスターで「=rdsb」を入れた時の数字は、アムステルダムのものが出てくるみたいです。