ブラックロック(BLK)を新規買付しました。
こんばんは、ノディでございます。
先週の火曜日に売ったIBMとAT&T。
そして代わりに買ったQQQは投資方針の転換として大きかったので、記事にしてきました。
ブラックロック(BLK)はその裏でひっそりと買っています。
なぜS&P500 ETFにせず、個別銘柄を買ったのか、その理由を書いていきます。
直近10年のパフォーマンス
まずは、直近10年の業績と財務です。
データはモーニングスターを参照しています。
キャッシュフロー
資本支出が極めて少なく、高収益であることが分かります。
営業収益、営業利益、純利益
売上高は概ね右肩上がりとなっており、営業利益と純利益が逆転している年度はありません。
営業CFマージンはFY2016で19.3%です。
EPS、DPS、配当性向
EPSも右肩上がりです。2007年から9年で2.5倍以上になっています。
配当性向は40%から50%の間で推移しており、増配の余地が十分であると思います。
DPSは2007年から2016年に間に3.4倍に上昇しています。
2017年にDPSは 10ドルになり、2016年から9.17%増加しました。
訂正:減配ではありませんでした。モーニングスターでは2008,2009年は3.12USDで横ばいです。
自己資本比率と資本効率
資本効率は業態を考えたら満足な水準だと思います。
スパイダー、SPDRを手がける同業のステート・ストリート(STT)よりは良い数字です。
トータルリターン(配当込)
5年、10年、15年のどの年限においても市場平均(S&P500)を上回ったパフォーマンスです。
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投資に至った考え
私は、BLKの投資パフォーマンスは市場平均の動きをより激しくしたものと考えていて、いわゆるディフェンシブ株では無いと思います。
世界の資産が膨らむほど投資家が支払う経費が増えます。あくまで資産総額に対して発生する経費だからです。
逆にしぼんだ時は投資家の売却と経費の減少というダブルパンチを受けるはずです。
債券を組み入れた商品も当然ありますが、株の値動きを全て吸収する事はありえません。
営業収益の大部分は資産運用の経費由来
最近のパフォーマンスの良さは市場平均の値上がりにレバレッジを掛けただけじゃないでしょうか?
経費の抑圧
非公開企業であるバンガード社の低経費率化の攻勢には、マトモに相手していたら勝ち目が無いので、別の土俵で勝負しようとしていると感じます。
バンガードが米国セクター別であるのに対して、ブラックロックがグローバルセクター別であったり、債券の品揃えを良くしたりしています。
でもバンガードや他の会社に攻め込まれない保証はどこにもありません。
ただし、経費率が比較的高いSPYの保有者でも、課税を嫌ってIVVやVOOに乗り換えないのと一緒で、一度捕まえた客はなかなか離れないと思います。
コミュニケーションサービスセクターの新設のような、投資対象が勝手に動かされる前にファンドから離れる可能性も考えられます。
私は、預かり資産の巨大化で先頭をこのまま突っ走っていけば、あまり気にしなくてもいいと考えています。
一人あたり売上高が事実上青天井じゃないか?
経費の半分以上が人件費
当然、省力化、自動化を進めているはずです。
となれば、社員ひとりあたりの売上高=利益は、事実上天井知らずで増やせるのではないでしょうか?
推測ですが、営業利益率が年々緩やかながら上昇しているのは、このようなカラクリがあるからだと思います。
社員の増加より、資産の増加が速ければこの傾向はいつまでも続くことになります。
何度かの調整や暴落局面があっても、世界の資産が概ね右肩上がりであれば、ブラックロック社の努力や、競合他社との競争も無く、利益を向上させる事ができます。
一度事業をスタートして、省力化投資さえしてしまえば、あとは設備投資など不要です。
少ない社員に給料を支払った後の利益を株主が総取りできる状態に向かうと信じています。
今後も市場平均を超えるパフォーマンスを出せると考え、投資を実行しました。
なお、配当利回りは2.08%です。
成長の罠を感じる...