泡沫投資家が感じた最近の相場 2017年11月
こんばんは、ノディでございます。
最近の相場、または考えを雑然と書いていきます。
相場が来月、来年何処に向かうかなんて分かりませんが、無理矢理にでも文章にして、価値発見力を磨いていくと同時に、いかに自分が市場を都合よく解釈しているかを後になって振り返るために行います。
2013年秋の東京駅前の写真です。駅舎の復元から5年、いよいよ来月には交通広場の整備が完了します。
バルチック海運指数
まず、先月に続いてバルチック海運指数です。
足元では下落していますが、ただ回帰しているだけのように見えます。
ばら積み船の市況なので、イギリスのEU離脱とか、大統領選のような突発的なイベントに機敏に反応するわけでは無いことから、実需による「相場の温度」のようなものを感じられることを期待します。
2015年に散々騒がれた船余りは解消しつつあるように感じます。
イールドカーブのフラット化
12月のFRB利上げは既定路線だと思います。で、ほうぼうで言われているのが長短金利差が縮小していることです。長期金利が横ばいからやや下げを示しているのに対して、短期金利を引き上げれば、イールドカーブはフラットになります。
すべての投資は将来キャッシュフローの割引現在価値である。
リスクフリーとされる米国長期金利が一向に上がらないのは、市場が将来のインフレに対して極めて懐疑的であるということ。
なぜインフレが起きないのか分かりませんが、要は物価の押し下げを期待させる何者かが居るという事と捉えておきます。
配当利回りについては、相当低い水準まで許容される雰囲気が根強いと思います。
広告
FTSEオールワールド(除く米国)
『私のインデックス』では10年トータルリターンの年率平均がわずか1.2%です。
S&P500の躍進とは大違いです。
ここ10年間、全世界の経済成長はさほど無いと言ってもいい水準です。一方米国も市場を牽引したのは、IT関連の印象が強いです。
大手IT企業が全世界の利益をすこしずつ収奪したように見えるほどです。
全体として、パイがほとんど大きくなっていないのにも関わらず、利益を上げ続けている企業群が、まるで世界的な株高を演出しているんじゃないかと、最近思い始めています。
今さら?と思う方もいるかもしれませんが、なにぶん私は泡沫投資家なので...
ネット広告が露出する機会が近年爆発的に増えましたが、従来メディアで削った分がネットに掲載されているだけで、広告費全体は大して増えていませんよね?(ソース無しです。すみません。)
配当2%前半倶楽部
長短金利差が狭まっている中、配当利回りが低くても許容される空気を感じます。
S&P500 (IVV)が分配金利回り2%程度で、米国長期金利より下です。
特にこの1年、この2%と同等か、少し上くらいの配当利回りの銘柄の調子が良いような印象を受けます。
米国株投資家に人気の株だけでも、ジョンソン・エンド・ジョンソンとか、マクドナルドとか、あるいはMicrosoftなんかです。
ロッキードや3M、ユニオン・パシフィック鉄道などもあてはまると思います。
どれも配当利回りが市場平均並か、それを少し上回るくらいです。
絶対的な高配当とは感じられませんが、相対的に高配当で現在の市場ではこの辺りの利回りの銘柄が(あるいは、結果的に)配当と成長のバランスが良い具合なのかもしれません。
数年前なら信じられなかった事ですが、今利回り3%を超えるような銘柄に市場は成長を期待していないのでは、と思っています。
配当の成長が鈍化した優良株など、国債以下の存在だ。
という感じでしょうか。
どこまで低い利回りまで許されるのでしょうか?
音楽が鳴り止むまで踊り続けなければならない。
という言葉の意味を体感しています。
じゃあ、次の配当2%前半倶楽部行きは誰だ。
ウェルズ・ファーゴか?
いよいよコカ・コーラか?
というのは、やはり分かりません。
IVVで良いんじゃないですかね?
ーーーーーー