人気投票から計量器に変わる?保有株を点検する。
市場は短期的には人気投票機、長期では計量器のようなもの
本日オープンの東京ミッドタウン日比谷に立ち寄りました。
GINZA SIXのような路線で二番煎じ感は否めないものの、日比谷公園の眺望は良好でした。
まちづくりでは三井不動産が頭ひとつ出ているような印象を受けます。(森ビルはJRとのアクセスが悪い、三菱はオフィスワーカー向けで賑わいの創出とは別方向、住友は文化施設が弱いというイメージ)
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株式市場の話です。政治リスク、地政学リスク、個人情報を押さえているハイテク企業への逆風の3点に翻弄されています。
私個人の意見として、先の3点は景気サイクルとは別の要因であることから、全体としては強気相場を維持すると思っています。
問題はこれらのリスクが目に見えるような形で経済に負のフィードバックをもたらす事になるかどうか?
実は景気はピークアウトしていて株価は先行して織り込んでいるのか?
結局市場の大きい債券市場に注目するしか一般人には対応方法がありません。
全体として強気相場を維持することと、個別株の良し悪しは別の話なので少し点検。今日の人気株が明日の負け組になるのはよくある話。
アンカーを避けるために損益は口にしない方向で。
明日3/30はNY市場がお休みということで今週行動するなら今日しかありません。
3/28引け後の投資先は下のグラフの通りです。
ブラックロック(BLK)
少し特殊な会社です。インデックス投資家から一定の比率で徴収する経費が売上になるので、利益の変動に市場リスクを抱え込んでいますが逆に言えば市場と同等のパフォーマンスを期待できます。同時に個別株特有の非市場リスクも内在しているため、理屈の上ではリスクが高い分、株価が割り引かれリターンも大きい事になります。非市場リスクが顕在化さえしなければアルファが狙えます。
S&P500よりPERが低ければ買い向かっても良いのですが、予想PERは16.61と積極的に動けない水準です。絶対的に高い。
保有は継続。
手数料収入の下押し圧力は既定路線ですが、新興国やEAFEのターンが来れば高い経費率に投資家は苛まれブラックロックは救われます。
債券へのシフトも起こればボラティリティが小さくなるので下落相場時のクッションとなる事も期待。
あなたも最近の相場でリスク許容度以上に株を買っていると感じていたら債券ETFに一部変えてみるのはどうでしょうか?
ブラックロックのIEFやTLTなら流動性もあって推奨できます。
マイクロソフト(MSFT)
ハイテク株というだけで売り込まれていますが、トレンドの強さを侮ってはいけません。なんとなくですが、次の決算発表の場で結果が良かろうが悪かろうがさらに売り込まれるような気がしています。
人気投票の結果上昇した株価が業績相場で収斂していくならば、マイクロソフトは割高な分、妥当な水準まで下がる展開が見えてしまいます。
ただし、Facebook、Amazon、Alphabetなどと違って配当金の支払いを開始しているのは大きいです。配当利回りは市場平均より少し上くらいで、もし株価が半値になってしまったら高配当株のような扱いになります。その時こそ買いとなるので慌てる必要もありません。
Chromebookの台頭やセールスフォースのようなアナリティクスサービスの充実による収益減圧力は強いと思いますが、ネットワーク効果での逃げ切り、一般消費者向けのゲーム事業などで共感を掴んでくれることに期待します。
IBM化が怖くて怖くて。
保有は継続。
買い増しは控えるようにします。
とは言うものの、Appleに入れ替えてしまうかもしれません。
JPモルガン・チェース(JPM)
投下金額が小さいのでこんな記事を書いてる時間バイトでもした方がずっとマシなのはさておき、金利上昇時に強い金融株筆頭。
直近では長短金利差が小さくなり株価も芳しくないですが、経済の堅調さと金利上昇の両輪でパフォーマンスが改善されることに賭けます。ここでFRBが利下げに転じるようなことがあったら素直に負けを認めて売却します。
保有は継続。買い増し候補でもあります。
以上、現在保有の3社に対する心積もりでした。
なお防衛企業3社(ロッキード、レイセオン、ノースロップ・グラマン)については可能な限りバイ・アンド・ホールドとする方針ですのでここでは触れないようにします。