ハイテク株の恩恵は消費者として受け取りたい
こんばんは、ノディでございます。
最近足踏みしているFAANG銘柄に代表される超大型ハイテク株ですが、私は投資していません。
これらハイテク企業のビジネスの恩恵は投資家としてではなく、消費者として受け取りたい。
どこか1社が生産性を向上させる戦略をとり、それが競合他社には真似できない戦略だったなら、その会社の利益は伸びる。
だが他の会社もおなじ技術を習得し、揃って実施しはじめれば、業界全体のコストが下がり、価格も下がって、生産性向上の恩恵は消費者が手にする。
”ジェレミー・シーゲル 「株式投資の未来」”より
AppleやGoogle、Amazonにしてもそれぞれ得意分野があるものの、ITの分野の競争が激しく、スマートフォンは各社年々性能が上がっていき、意識しないところでクラウドとビッグデータが活用され、より便利により何も考えず済むように社会が進んでいます。
ビジネスを立ち上げる際、常に背後にいるのは投資家と彼らの資本です。
ハイテク株投資家たちは先の金融危機以降、素晴らしいリターンを上げてきました。
しかし50年、100年単位での永続性を考えるとまだその域には達していないと思います。
IT事業の特にソフト面の開発は人間の頭脳に依存するところが大きく、また一度生み出されたアイデアは簡単に他社に真似することができるからです。
AppleにできてGoogleには出来ない事って少なくともソフト面ではほとんど無いと思います。
Amazonの小売事業も米国内に限ればウォルマートにだって遜色ないものが出来るでしょうし、クラウド事業はIBMやMicrosoftも手がけています。
実世界で身体を動かす労働者がそれほど要らないビジネスは簡単にコピーができ、コストの低下をもたらします。利益率の高いサービスほど参入者を増やします。
ハイテク企業のサービスを活用してあらゆる企業がコストと価格を下げていきますが、その恩恵は最後には消費者が総取りしていきます。
合成の誤謬があると知っていても、彼らは常に他社に先行して風呂敷を広げ、シェアを取りに行かねば思わぬ分野から一気に突き崩されるんじゃないか?という危機感があります。
「他はみんな◯◯の開発を進めている。やってないのはおたくだけ」
その恐怖からいろんな投資に踏み切っていきます。
今はAIスピーカーへの投資じゃないでしょうか。
各社画面に依存しない形でハイテク企業のサービスを受けさせるためのインフラづくりに取り組んでいます。
ただし、先行投資で費やされるのは常に株主のリターンです。
消費者は嫌な思いしません。
一番気に入った、もしくは勝ち馬に乗るようにサービスを選択してライフスタイルをより快適にするだけです。
劇的な技術の進歩と金銭リターンの両方を欲しがるのは欲張りがすぎるでしょう。
わたしは消費者の立場から彼らを眺めていきます。
あくびが出るような退屈な会社になってから投資しても遅すぎることは無いと信じています。