好況時こそ冴えない生活必需品セクターを買うべき
こんばんは、ノディでございます。
少し古い数字ですが、2015年の米国の実質家計所得の中央値は前年比5.2%増えているようです。
一方同年の実質GDP成長率は2.6%。
GDP成長=インフレ率が(足元では停滞が指摘されていますが)長期では大体2%程度に落ち着く一方、賃金の伸びがインフレ率を上回っている事が分かります。
ところで、ウォーレン・バフェット氏が自らの師匠と仰ぐベンジャミン・グレアム氏は著書「賢明なる投資家」でインフレ下の実質収益の上昇を阻害する要因として
生産性の上昇を上回る賃金の上昇と、
新たに莫大な資本金の必要性を生み出し、総資本営業利益率が抑制された。
ことを挙げています。
インフレは企業と株主にはマイナスであるとしています。
多額の運転資本が必要で、巨額の設備投資を行う企業の利益は、好況時はヒタヒタと利払いや労働者への昇給という形で削りとられていく可能性が高いです。
つまり、好景気の時こそ安定したブランドを持ち、多額の設備投資が不要であるP&Gやコカコーラのような生活必需品セクターの銘柄を買うべきだと私は思います。
最近市場が好調ですので自戒の気持ちを込めました。
参照元
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