IXNはアジア含む世界のテクノロジー企業に投資できるETF(iシェアーズ グローバル・テクノロジー ETF)
こんばんは、ノディでございます。
これまで、VGTとQQQの2つの情報技術セクターをメインに置くETFを紹介してきました。
アメリカ以外に今をときめくハイテク株は無いのか?
と考えてしまう人にはグローバルタイプのETFをお届け。
iシェアーズ グローバル・テクノロジーETF
S&P Global 1200情報技術 指数に連動するよう設計され、運用されているETFになります。
『私のインデックス』サイトでは、
15年リターン(配当込):11.2%
10年リターン(配当込):9.1%
となっています。
市場平均(S&P500)は、
15年リターン(配当込):9.6%
10年リターン(配当込):7.5%
です。
ドットコムバブル後の底値から、リーマンショックを挟んだリターンは市場平均を上回っています。
経費率は0.48%
分配金利回りは1.01%です。
少し経費率が高いのが気になります。
米国上場のみのVGTは0.10%でした。
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国別の構成比率
4分の3程度がアメリカ株です。
2位には我が日本が、そして韓国、中国、台湾と続いていきます。
日本企業でウェートが多い順に並べていきますと、
キーエンス(6861):0.78%
任天堂(7974):0.64%
キヤノン(7751):0.59%
東京エレクトロン(8035):0.52%
日立製作所(6501):0.49%
このようになっています。「テクノロジー」としている企業が広範にわたっており、テクノロジーとは何なのか考えさせられます。
ブラックロックのサイトでは、業種を以下のように分けています。
ソフトウェア・サービス
テクノロジーハードウェア・機器
半導体・半導体製造装置
不動産
ソフトウェア・コンピュータサービス
としています。
ちなみに「不動産」には、レッドハット(RHT)1社が充てられています。
ともかくも、北米とアジアの企業で9割を占める事になります。
TOP10社とそれ以外の比率
TOP10社で過半の54%を占めています。
VGTやQQQと顔ぶれはあまり変わりませんね。大きいのは5位テンセント、6位サムスンのアジア企業の存在です。
国別の割合では中国4%、韓国5%ですから、両国の銘柄=この2社と言っても良いでしょう。
国特有の経済成長に分散するというより、銘柄の分散効果を期待するものでしょうか。
ここでも強いのがアメリカの大手IT企業です。そして、アメリカ以外の存在感の無さも目につきます。
ITの世界は移ろいが早いですが、主役がアメリカの外に出ることは当分無いんじゃないでしょうか?
ただ、この中ではAppleの先行きだけ懸念が残ります。端末に限って言えば中国とサムスンの攻勢を常に受けます。
人材の獲得と繋ぎ止めのために、株主の資本が過剰に浪費されなければ良いのですが。
私の方針
情報技術セクターはETFによる分散投資で対応したい事を昨日あたりから、記事の下の方でチョロチョロ書いています。
でも、このIXNは検討対象にはなりません。経費率が高いことと、アメリカ以外のテクノロジー企業への投資は不要だと思っているからです。
米中2ヶ国だけなら少し考えたでしょうけれど。
ただ、15年の年率平均リターンが S&P500 を超えている事は素晴らしいと思います。
身の回りに有る全てのモノがインターネットに接続される世界では、これらの企業は恩恵を受け続けることでしょう。
数年後の覇者は分かりませんが、インデックスなら破綻はしません。市場の成長の果実を得ることはできます。