グッゲンハイム S&P500 Equal Weight ETFは等金額加重ポートフォリオ【RSP】
平均的な猿がダーツ投げをすると等金額加重に近いポートフォリオが出来上がり、そのパフォーマンスは市場平均に打ち勝ってきました。
では、人間様が猿に追いつくためにはどうすれば良いでしょう。
猿真似をすることです。
Guggenheim S&P 500 Equal Weight ETF(RSP)
あまり聞かない運用会社ですがS&P500等金額加重で真っ先にヒットします。全然違うのにグイッグベェェイッ!!に見えてしまう...
S&P500を1銘柄0.2%ずつ組み入れ、リバランスは四半期に1回実施されます。
株価は変動するものですから、タイミングによってはウェイトが大きくなったりします。上記ページではNetflixが0.3%と本来の1.5倍のウェイトになっています。
直近でリターンの良かった(悪かった)銘柄は、その後下がる(上がる)傾向にあるため、次のリバランス時にはNetflixのようなオーバーウェイト銘柄の利益を、他の値下がりしている株に充てる事で逆張り効果による高リターンが期待できます。
最近のように順張りが強い環境では時価総額加重に劣後することも予想されます。
S&P 500 との比較
差が開いているようにも、ここ数年で追いつかれているようにも見えます。もう一撃くらい急落局面に揉まれると明暗はっきりするかもしれませんね。
数字の上ではS&P500(時価総額加重)に勝っています。
実際には経費率が引かれるのでリターン差はもっと小さいはずです。
他の等金額加重ETFと比較
より大型株だけに絞ったS&P100等金額加重ETFも存在します。
Guggenheim S&P 100 Equal Weight ETF(OEW)
同じくグッゲンハイムが設定しています。
あまり差がありません。
等金額加重運用の本領は小型・割安株効果にあるという見立てを補完するかのような状態です。
大型株ということもあって標準偏差は控えめです。
S&P100自体がS&P500より10年リターンが悪いということもあり、私にはあまり魅力を感じません。
Guggenheim S&P SmallCap 600®Equal Weight ETF(EWSC)
小型株のS&P600等金額加重はどうでしょうか。
小型株だけでも差は小さくなっています。
大型~中小型株まで組み入れられた指数を等金額にしないと意味が無いかもしれません。少なくとも過去10年間では。
でもラッセル3000のような指数だと銘柄数も多くてリバランスのコストが嵩んでしまうでしょうからS&P500ぐらいが最適かもしれませんね。
等金額加重ETFのトータルリターン比較
RSP(S&P500 等金額加重)
SPX(S&P500 時価総額加重)
EWSC(S&P600 等金額加重)
SML(S&P600 時価総額加重)
OEW(S&P100 等金額加重)
OEX(S&P100 時価総額加重)
のベンチマークのリターンです。
直近1年の成績は
OEX > SPX > OEW > RSP > SML > EWSC
の順番(赤字が時価総額加重、青字が等金額加重)
これが過去10年になると
EWSC > SML > RSP > OEW > SPX > OEX
と見事に順位が逆転しています。
等金額加重ポートフォリオよりもむしろ小型株の強さが表れてしまいました。
ここから何を読み取って今後の参考にするべきか悩ましいところです。ただのバリュー投資のようにも見えます。
私の予想ですがRSPは今後も良い意味で中庸な成績を残せるのではないでしょうか?問題は経費率0.2%をどう判断するかです。
指数の仕組みは単純なのでS&Pに払う代金も本来はSPX並に安くできるはずだと思います。
バンガードさんに取り扱ってもらえれば、かなり経費が抑えられたETFが出来そうだと思うんですがなかなかどうも。
スマートベータやファクター投資は再現性に疑問の目を向けられているため、キャリアリスクのある機関投資家が採用しづらいという問題が普及を妨げています。
一番の問題はRSPをSBI証券で買付できないということです。
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ETF Products | Guggenheim Investments
米国セクター別等金額加重ETF!!!
真のシーゲル流セクター戦略を実現するための赤本マニア垂涎ETFじゃないですか!
なんでSBI証券で買えないの...