インフレ下で強い株はなんでしょうか?生活必需品?
金利が下がると宴(緩和)が続き
金利が上がると祭り(景気拡大)が始まる。
景気が腰折れしないかぎり、当面の間株には追い風が吹くと思っています。
米10年債は2.8~2.9%で推移しておりイベント待ちでしょう。
いつダンスが終わるかは予想できませんが、足元ではインフレによってドルの価値が下がっている事は事実です。
たまにはダーツ投げの話として
銀行以外で金利上昇局面に強い株は何があるでしょうか?
・・・
米国株村の住人なら生活必需品株と答えるのが模範的でしょう。
日常生活に欠かせない日用品や、食品。特に強いブランド力を持っているので金利上昇による資本コストを顧客に押し付けることができます。
我が日本でさえ、食品株やトイレタリーは強く、缶コーヒーが110円の世界をなんだかんだ言ってみんな受け入れています。受け入れざるをえません。
米国株では定番のP&Gやコカ・コーラ、フィリップ・モリスがそれに当たります。
次に公益株も考えられます。
インフレ初期においては債券利回りとの競合でボコボコにのされますが、インフレによって増加したコストはいずれ転嫁されます。
インフレ率の上昇は公共料金の算定に使われるので、タイムラグはありますが価格転嫁力は意外に強いです。
これはグレアム氏の『賢明なる投資家』の序盤でも触れられています。
金利上昇懸念で売られたときほど買い時と言えますが、成長性に乏しいので徹頭徹尾、配当利回りを手がかりに投資した方がいいでしょう。
長期金利上昇のなか高配当公益株式は底堅く推移 | ピクテ投信投資顧問株式会社
公益株は安定的なイメージもありますが、東芝が原発工事に失敗して損を掴まされるなんて事件もありましたので、セクターETFでの投資が良いのではないでしょうか?
どっちにしろ私は責任取れませんが。
最後に、私の予想に過ぎませんが、MasterCardやVISAのようなカード会社はどうでしょうか?
小売店の売上から一定の割合が手数料として利益になるので、当然物価が上昇すれば売上も増えます。
しかも、エネルギーや生鮮食品のような指標に現れない物価上昇まで完璧にカバーしている上、統計が発表される前からインフレの恩恵を余さず受けることができます。
新興国ではQRで決済するインフラが整っている国もありますが、手持ちのお金が無くても物が買える魔法のカードに一旦取り憑かれた先進国のユーザーは離れないと思います。既存のプラスチックカード会社は新興国で不毛な戦いを挑まなければ退屈な投資先たりうると考えます。
昨夜のこの記事。私はAmazonが銀行に参入するのではなく、Amazon商圏からのカード会社や決済企業外しだと捉えているのですが、みなさんはどう思われていますかね?
そもそもAmazonが一般の顧客から預金を集めて信用創造をしたり、投資銀行業務を始めるとは正直思っていないですし、PE投資ならシナジーの見込めるテック企業の買収で擬似的にすでに行っているわけで、今更伝統的な銀行業にAmazonの参入は無いのではと思っています。
銀行口座を持たない人向けの金融サービスという形になるのでしょうか?
将来どちらが主流になっているかは何となく想像できますが。全部が全部直接金融になるとまでは行かないとも思います。
※私はJPモルガン株に投資しているため、願望含みの感想であることを申し上げておきます。