安くて強い株を追え。MTUMとVLUEの両方に入っている株を並べてみました。
モメンタム投資はバリュエーションを無視して株価の上昇だけを見ています。バリュー株かつ、高モメンタム投資は両立しうるのでは?と思い、ブラックロックのMTUMとVLUEの両方に含まれている株を並べていきます。
※銘柄のピックアップはブラックロックのHPでアルファベット順に並べたリストを目で追って探しただけという、およそ知性とは関係無い方法で行っています。データの正確性についての責任は負えないです。
MTUM、VLUE、IVVのそれぞれのウェイトと、IVVに対する超過ウェイト、そして各ETFの対IVV超過ウェイトの合計値を総合スコアとして書き出しました。
金融、半導体、エネルギーといったセクターが多いように思えます。
どれも景気敏感株なので割安さは納得のリスト、ただモメンタムも強い株ということで一向に上がらない自動車株なんかはしっかりと除外されています。
上記3セクターは手放しに買えるかというとそうでも無いのですが、業界全体の浮揚だったり、金利上昇時にポジティブだったりと好材料は十分ありますよね。
景気敏感株は市場が将来の不況を織り込み始めると、利益を上げても株価が上がらないという形でPERが沈んでいきましたが、MTUMなら株価がおかしくなり始めた段階で投資を撤退することが期待できます。元が割安なのでダウンサイドも限定的かもしれません。
(資産クラス間のモメンタムも重要か?)
では私はこれを見てどうするかと言うと、何もしません。
過去高リターンを叩き出したのは小型で、割安で、モメンタムが最大の傾向にある銘柄群だったとして、じゃあ現状の米国景気敏感株がそれに当てはまるかどうかというと、そうでは無い気がします。
例えばVTみたいな全世界株式インデックスを買って、全世界の小型株を買って、低PBR株も買って、最後にモメンタムの高い株を買ったとしたら、上のリストにある株は組入割合をVTから大きく減らしていると思うんですよね。
上のリストから何かを感じ取ってウェイトを置く前に、何か他に選択肢があるんじゃないかと考えるようにしていきたい。
保有株のJPMの判断に余計なノイズが乗ってしまった気もしますが意識して無視するようにします。
先進国モメンタムETFのIMTMや、新興国のUEVMと各国指数でリストを作ったらどうなるか気になりますが、とてもやる気しなかったのでいつか誰かがやってくれるんじゃないかと期待しています。
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下の画像はJPモルガンのPERチャートです。
指標上割安とは言いますが、平時としては歴史的な高値圏にあると言っても良いのではないでしょうか?
逆にPERが下がり始めるまでは安全か?などと思ってしまいますがどうでしょうか?
判断できないのでMTUMをひとつの神と崇めても良いかもしれません。